ル・マン24時間レース主催者、トヨタとLMP1プライベーターの『より僅差のバトル』を約束(motorsport.com 日本版)




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出典元: スーパーシーズンもル・マン24時間レースを残すのみ

ル・マン24時間レースの主催者であるフランス西部自動車クラブ(ACO)は、2019年のレースを前に、LMP1クラスのプライベーターチームがトヨタと、より僅差のバトルを展開できるようにすると約束した。

【動画】トヨタが悲願の初制覇。2018年ル・マン24時間 レースハイライト

 アウディ、ポルシェが相次いで世界耐久選手権(WEC)LMP1クラスから撤退し、WECのトップカテゴリーに残った唯一のマニュファクチャラーとなったトヨタ。2018年のル・マン24時間レースでは、ハイブリッドシステムを搭載しないプライベーターたちを相手に、12周の差をつける完勝で悲願のル・マン初制覇を果たした。

 それ以来WECを統括するACOとFIAは、EoT(技術均衡値)を調整することでプライベーターとトヨタのパフォーマンスを近づけることを試みてきた。しかしこれまで、トヨタのアドバンテージを取り除くことはできていない。

 2019年のル・マン前最後のレースとなったスパ6時間レースは、2018/19年のスーパーシーズンにおいて、トヨタがワンツーフィニッシュを飾れなかった最初のレース(トヨタ2台が失格となったシルバーストンを除く)となった。

 ただ、2位となったレベリオンの3号車は優勝したトヨタ8号車に周回遅れにされている。プライベーターのマシンが、トヨタのTS050 HYBRIDに肉薄し、リードラップでレースを終えたことは1度もないのだ。

 ACOのピエール・フィヨン会長は6日(月)の会見で、昨年のル・マン24時間レースにおいてトヨタと他のLMP1チームの間に存在していた、パフォーマンスの巨大な差は”修正される”と語った。

「トヨタのマシンは、今日において最も洗練されたレーシングカーのひとつであることは事実だ」

「プライベートチームが、トヨタに匹敵することは容易ではない」

「しかし(ACOとFIAの)技術チームは多くの計算を行い、全てのレースを見てきた。昨年はギャップが大きすぎたのは事実であり、今年はそれが修正される予定だ」

「トヨタはファクトリーチームであり、リソースがある。ピット(内の動きやシステム)はより効率的だから、依然としてトヨタが本命だ。しかしマシンのパフォーマンスという面では、非常に接近しており、もしわずかな障害でも発生すれば、すぐ後ろまで迫られるだろう」

 ACOのスポーティングディレクターであるヴィンセント・ボーメスニルは、トヨタに挑戦する上で、プライベーターのトップを争うレベリオン・レーシングやSMPレーシングにも、FIAやACOが設定した基準のパフォーマンスを発揮するという一定の責任はあったと付け加えた。

「ギャップは大幅に小さくなった」

「レベリオンとSMPは、この1年間で多くの仕事をしてきたと思う。彼らは『改善しなくちゃいけない。EoTに全てを任せてはいけない』と言われていた。彼らは間違いなく進歩している」

 ボーメスニルは昨年と同様、トヨタの7号車と8号車が僅差のバトルを展開することにも期待していると話した。

「2台のトヨタが互いに手を抜かないことは明らかだ。それ(2台のバトル)を見るのは、今からすでにエキサイティングだ」

「スパでの戦いを見たら、7号車が勝利とリベンジに対して強い欲求を持っていることが分かるだろう」

「彼らにはメカニカル面のトラブルがあり不運だったが、彼らが前を走っていたし、チーム内バトルが見られるはずだ」