ホテルを悩ます訪日外国人の忘れ物 物流会社がビジネスチャンスに(MBSニュース)




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出典元: MBSニュース

大阪・心斎橋にある「HOTEL THE FLAG」。観光地にアクセスしやすいこともあり、利用客の9割以上が訪日外国人だといいます。このホテル、あることに悩まされているそうで…

 「お客様が忘れられたものをすべて保管しております」(「HOTEL THE FLAG」大安龍彦副支配人)

 悩みの種とは宿泊客が部屋に置いて帰った“忘れ物”、週ごとにまとめられ保管されていました。しかし、実は…

 「これは直近のもので、別の場所でだいたいワンルーム6畳くらいの部屋がすべて埋まるぐらいの量の忘れ物を保管しております」(大安龍彦副支配人)

 多くは洗面用具や傘などですが、なかには高価なタブレット端末やアクセサリーなどもあります。その場合、客にメールで郵送の必要があるか確認して送り届けますが、これがかなり手間のかかる作業だといいます。

 「日本の場合は着払いという手段もあるので送れるが、海外の場合はできない。(教えてもらった)住所に住人がいないということで、返ってくるというケースもある。(発送に)かなり人手がとられるので、オペレーションにさしつかえていました」(大安龍彦副支配人)

 そんなホテルの悩みを解決すべく、登場したサービスがあります。

 「外国人旅行者のホテルなどでの忘れ物を(忘れた人の)国まで送っている。(訪日外国人の)忘れ物で困っていると聞いて、お困りであれば何かできないかと考えた」(オー・エス・エス 荒本修一さん)

 物流会社のオー・エス・エス(大阪・西区)が、去年4月からはじめた忘れ物の発送業務を代行するサービス「TUMOCA Express」。配送するものを集めている部屋に案内していただきました。

 「南半球からコートを持ってきて、ホテルに忘れていくとか、季節が変わっているので。結婚指輪を忘れたと、大騒ぎになったり」(荒本修一さん)

 このサービスはホテルから預かった忘れ物を代わりに梱包して持ち主に送るというもの。サービスの代金は郵送料や梱包料などで持ち主が負担。持ち主からのオンライン決済が確認され次第、荷物を送ります。

 Q.どのくらいで届く?
 「アジア圏であれば、お客様が決済だけしてくれれば2~3日で届きます。非常に早いです」(荒本修一さん)

 ホテル側からは利用料なども取っていないため、手間もなくなりいいことずくめと好評で、現在契約先はホテル・レンタカー会社など3000施設を超えているといいます。

 「忘れ物がこれだけあるということは、それに対してビジネスチャンスになってきたという感覚はあります」(荒本修一さん)

 忘れ物に頭を悩ましていた「HOTEL THE FLAG」でも、去年からこのサービスを利用。丁寧な対応に客から感謝の声が伝えられることもあるそうです。

 「大阪に来て日本を好きになったと、より好印象を持っていただいています。チェックアウトして終わりではなくて、チェックアウトした後も最後までお客様として対応させていただくということが、日本のホスピタリティではないかと考えております」(「HOTEL THE FLAG」 大安龍彦副支配人)