レトルトカレーの人気の勢いが止まらない 販売額が右肩上がりの背景は?(MBSニュース)




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出典元: MBSニュース

去年のレトルトカレーの国内販売額は年間482億円です。ここ数年、売り上げは右肩上がりで、おととしにはルーの販売額を初めて上回りました。人気の背景を玉巻絵美アナウンサーが取材しました。

 「食料品売り場、こちらに人気のコーナーがあるそうなんですが…みてください!この種類!壁一面レトルトカレー尽くしです」(玉巻アナウンサー)

 ずらりと並んだレトルトカレー。京都にあるショッピングモール「北野エースMOMOテラス店」の一角にご当地カレーや変わり種カレーなど専用コーナーが設けられていました。

 (玉巻アナ)「千疋屋?フルーツの専門店ですよね、ちゃんとフルーツ入ってるんだ。スパイスがたくさん入ってるものもあります!本格的ですね」

 レトルトカレーが驚くほどの並んでいますが、何種類くらいあるのか、お店の方にお話をうかがいました。

 「約300種類くらい取り揃えております」(「北野エースMOMOテラス店」 岩佐徹店長)
 「そんなに種類あるんですか、ほんとに“本棚”のようですよね」(玉巻アナウンサー)
 「パッケージの側面、“背表紙”といわれるんですけども、こういうところまで商品名がつくようになってきております」(岩佐店長)

 より多くの種類を陳列できるよう、本棚のように並べられたレトルトカレー。価格も100円台~2000円以上するものまでありますが、売り上げは好調だといいます。市場調査によると、レトルトカレーの国内販売額は去年までの6年間右肩上がりで、おととしにはカレールーの販売額を初めて上回りその差を広げています。

 (玉巻アナ)「ご家族も買われる方も多い?」
 (岩佐店長)「お父さんがビーフ、お母さんが変わり種、お子様はキャラクターものだったり」
 (玉巻アナ)「ご家族でそれぞれ違うものを選べるというのも、レトルトのよさですね」

 購入者に話を聞いてみると…

 (購入客)「夫婦2人なので作るのがめんどくさいから、これ(レトルトの野菜カレー)を買って、お肉を良いものを買って、焼いてこれをかけて食べる」
 (購入客)「ちょっと値ははるけど、カレー屋さん行くより安いし、おいしいもの食べられるイメージ」

 かつては「手抜き」の印象も強かったレトルトですが、いまではビーフカレーのように牛テールがゴロっと入った老舗レストランの味を家で楽しめるようになりました(「牛テールカレー・ゴロット」店頭価格税抜き1650円)。さらに、レンジでパッケージごとチンするだけで食べられるよう容器を改善するなど、需要の取り込みを狙う企業側の動きも加速しています。

 「ルーの場合はブランドに固定客がついている。『我が家のカレーはバーモント』とか『ジャワカレー』とか、結構決まっている。レトルトは『きょうはこのカレーを試してみよう』と。さらにお客様の支持をいただけるような商品を投入していく」(ハウス食品 浦上博史社長)

 レトルトカレー需要の高まりで嬉しい悲鳴をあげているところも。こちらの工場では自社ブランド製品に加え、「ご当地カレー」など各地域や団体から少ない単位でも製造を受託しています。

 「きょう2回転めで1000個ずつ20種類くらい作ります。自社製品が3割、受託製品が7割くらいの比率(Q.増えている実感は?)数はものすごく増えています」(キャニオンスパイス 島岡祐輔課長)

 オーダーメイドで1つ1つ商品が異なり、種類が豊富。取引先の数は5年前の2倍近くに伸びているといいます。

 Q.これまで何社から受託された?
 「正直、多すぎて正確な数ではないが、300社以上は」(島岡祐輔課長)

 短命に終わった商品も少なくありませんが、生産が追い付かないほど人気の商品も多く、工場はフル回転です。

 「たくさんのご要望をいただく中で、新しい工場もやっていければ」(島岡祐輔課長)

 今後、さらにレトルトカレーが食卓にならぶ機会が増えるかもしれません。