【令和をよむ】米中貿易摩擦の余波 大阪「鉄の町」でも“影響”(MBSニュース)




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出典元: MBSニュース

世界経済をけん引するアメリカと中国との間で起こっている貿易摩擦。その影響は「鉄の町」と呼ばれる大阪のある町にも及んでいました。

 「われわれは3250億ドル分の中国製品への追加関税を検討している」(アメリカ トランプ大統領)

 貿易赤字の拡大からアメリカは中国からの輸入品に追加の関税をかけ、反発した中国も関税を引き上げるという事態が続いています。世界1位と2位の経済大国、アメリカと中国による貿易摩擦は世界経済への影響が懸念されているのです。その影響は、大阪にも及んでいました。西靖アナウンサーが訪れたのは…

 「大阪・西区の九条に来ています。このあたりは中小の工場がならんでいて、主に鉄鋼関係が多いです」(西アナウンサー)

 鉄を切断して建物の梁や柱に使われる製品に加工している「溝西鐵鋼」。米中貿易摩擦の影響は出ているのでしょうか?

 「若干の影響は受けているかなと思います。これからどう転ぶかわからないというリスクはあると思います。この業界というのは景気の波にものすごく左右されます」(「溝西鐵鋼」 櫻井宏充専務)

 製品を卸している機械産業などへの影響が強まれば、工場に深刻なダメージを与えかねないため警戒を強めています。

 「まわりまわって米中貿易摩擦の影響でピタッと止まってしまったら、あとは一企業の営業努力だけではいかんともしがたい状況に陥ってしまうので、それは怖いですね」(櫻井宏充専務)

 同じ九条でも、すでに深刻な影響を受けている企業もありました。ステンレスやチタンのボルト・ナットなどを扱う「増谷ボルト」です。

 Q.景気というのはどういう状況ですか?
 「去年の11月12月から急激に悪くなって、やはり米中貿易戦争ですかね。あれがモロにかかわっているような状態ですね」(「増谷ボルト」 増谷彰彦社長)

 ■米中貿易摩擦がなぜ大阪に影響?■

 去年12月から毎月売り上げは前年同時期を割り続け、3月は約17%も下回りました。

 「建築ラッシュでえらいことになっていると言われている会社もあるが、うちの場合高品質なやつなので、いま半導体がちょっともうひとついいことないので、ちょっとしんどいというか、だいぶヒマ」(増谷彰彦社長)

 「だいぶヒマ」になった原因をたどると…。「増谷ボルト」の扱う製品は問屋を通じ国内企業へ。さらに国内企業で半導体の製造に使用され、その半導体は中国の製造業者へ。ここで自動車の部品などに使用されアメリカに輸出されるという流れです。今回、アメリカが自動車の関税を引き上げたため輸出が減り、その影響が「増谷ボルト」まで下りてきたということです。

 Q.米中貿易摩擦はなかなか終わりが見えないが、社長としてはどう見ている?
 「もうちょっとね、ええとこらへんで折り合いをつけてほしいというんですか…ねじって絶対必要ですから、悲観はしてないんですけれど」(増谷彰彦社長)