【F1メカ解説】メルセデスを追え! フェラーリ”差を縮める”ための開発を加速……オーストリアで威力を発揮?(motorsport.com 日本版)




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出典元: フェラーリSF90

今シーズンはメルセデス勢が圧倒的な強さを見せ、開幕から実に8戦連続勝利。オーストリアGPではオーバーヒートに悩まされ、ついに連勝記録がストップしたが、その問題を解決してくるのは必至と思われる。

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 一方でフェラーリは今季ここまで、未勝利のまま。バーレーンやカナダ、そして今回のオーストリアではメルセデスに近いパフォーマンスを見せたものの、様々な要因によって勝利を逃してきた。

 今季はマシンのレギュレーションが一部変更されており、例えばフロントウイングは幅が広くなった一方で、よりシンプルな形状になった。またブレーキダクトには、昨年まではウイングやフィンが多数取り付けられていたものが、大幅に規制……よりシンプルな形状になった。

 フェラーリはその影響もあってが、マシンの基本的なパフォーマンスはメルセデスに劣っている。しかしチームは、その弱点を解決すべく、シーズン中も様々な開発を行っている。

 今回ここでは、ブレーキのアッセンブリーの開発、そしてオーストリアで効果を発揮した空力の改善を振り返ってみよう。

■ブレーキアッセンブリーの改善

 今季のフェラーリは、ブレーキに多数の変更を施している。これにより、フィーリングを改善し、ブレーキ自体の冷却性能を向上させ、そして重量を減らそうとしている。

 重量を減らすという考え方は、フェラーリにとっては比較的新しいものだ。メルセデスやレッドブルは、従来からブレーキの軽量化を目指してきた。しかしフェラーリは堅牢な構造を好み、減速力に対処することを追求してきた。

 しかしフェラーリは、高いレベルの剛性に達したと判断。その後はバネ下重量を減らすことでマシンの挙動を改善し、特に旋回時の反応性を高めるために、ブレーキシステムの軽量化に取り組むようになった。