大阪・江坂の「路線価」急上昇↑ 人気のワケは“ちょうどよさ”(MBSニュース)




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出典元: MBSニュース

相続税などの算定基準となる「路線価」が7月1日発表され、近畿地方の平均は4年連続で上昇しました。インバウンド需要が一因とみられていますが、なぜか大阪の郊外で一気に路線価が跳ね上がったエリアがあります。

 路線価は今年1月1日時点での土地の評価額で、相続税や贈与税の算定基準となります。近畿で路線価が最も高かったのは大阪・梅田の阪急うめだ本店前で、1平方メートルあたり1600万円でした。

 伸び率が最も高かったのは、京都の南座付近でインバウンド需要を受けて、去年と比べて43.5%上昇しました。(1平方メートルあたり244万円)

 また、神戸の三宮センター街も周辺地域の再開発が見込まれることから、去年と比べて25%上がりました。(1平方メートルあたり490万円)

 近畿全体の変動率の平均値は4年連続で上昇。そんな中、今後の大阪の景気を示す注目エリアが…

 「夢洲に来ています。現在はコンテナを積んだトラックが行き交う物流の島となっているのですが、今年から新しく路線価の調査ポイントが設けられました。」(記者リポート)

 大阪国税局によりますと、2025年の大阪・関西万博や、地下鉄中央線の延伸など、今後の開発を見越して設定されていて1平方メートルあたり5万7000円と評価されました。その一方で、ある「郊外の街」の路線価が一気に跳ね上がりました。

 「今年、全国5位の上昇率となったのが、大阪・吹田市の江坂です。」(記者リポート)

 今年、1平方メートルあたり120万円を記録した「江坂」。去年と比べて36.4%も上昇したのです。(去年は1平方メートルあたり88万円)

 昭和から平成に変わった30年前にも江坂は「バブルの影響で都心の地価高騰の波を受けた郊外の街」とMBSのニュース番組で紹介されていました。その後、バブル崩壊で地価は下落したものの、大阪市内へのアクセスの良さや公園や図書館など住環境の良さがファミリー層に受けているようです。

 「コストパフォーマンスは江坂が良いです。主人が単身でどこかへ行くことになったら、単身赴任していただいて(自分と子どもの)3人で残ろうと思っております。」(東京出身の母親)

 とはいえ、同じ沿線には千里中央や桃山台といったファミリー層に人気のエリアが。なぜ「江坂」が急上昇したのでしょうか。

 「ちょうどオフィス需要と住宅地の需要が重なる地点のようなイメージですね。」(不動産経済研究所大阪事務所 笹原雪恵所長)

 確かに、駅周辺はオフィスビルだけでなく、終電近くまで開いているスーパーもあるなど、生活にも便利な地域。吹田市の人口動態によりますと、ここ7年で江坂駅周辺の人口は約2500人増加したといいます。

 「若いご夫婦でまだ子どもが小さい人たちを多く見かけますね。」(結婚3年目の夫婦)

 「(Q様々な駅がある中でなぜ江坂?)(江坂から北の)向こう行くとファミリー層かなという感じもしますので。“おひとりさま”はここがいいんじゃないかな。」(東京から単身赴任中の男性)

 地元では不動産の契約成立のペースが上がっているといいます。

 「今年に限って言えば、決まる物件は早くなったかなという気はしますね。まず一旦、江坂を皆さん考えるんじゃないかなと思います。」(地元ホーム江坂店 村上敬也さん)

 2025年には万博も控えているだけに、近畿の路線価にも影響を与えそうです。